新しくお店を始めようとテナントを探しているとき、ほとんどの方が間取りや広さ、家賃といった「目に見える情報」ばかりに目が行きがちです。しかし、実際に営業を始めてから思わぬトラブルにつながるのが“音”の問題です。

「隣の店舗のカラオケの音が丸聞こえだった…」

「深夜営業していたら、上階の住人からクレームが入った…」

こうした音にまつわるトラブルは、契約前にしっかりチェックしておくべき重要ポイントなのです。

なぜ“音”の問題は見落とされやすいのか？

図面や物件概要では、壁の厚みや建物構造、周辺環境まで把握するのは難しいものです。内見時も日中であれば、他のテナントが営業していない時間帯のため、実際の音環境が分からないことも多くあります。

特に、飲食・バー・美容室など音が出る業態や音に敏感な顧客を想定した店舗では、契約前の確認不足が営業開始後のクレームや営業ストレスに直結します。

チェックすべき“音”のポイント📝

以下は、契約前にチェックしておきたい音関連のポイントです：

1. 隣接テナントの業種を確認

   　→ カラオケバーやライブ演奏のある店舗が隣接している場合は注意。

2. 建物構造を確認（RC造か木造か）

   　→ 鉄筋コンクリート造の方が遮音性が高い傾向。

3. 内見は可能であれば複数回、異なる時間帯で行う

   　→ 昼と夜で音の印象が大きく変わることも。

4. 管理会社や仲介会社に“音トラブルの履歴”を確認

   　→ 過去にクレームやトラブルがあった物件かどうかをチェック。

5. 壁や床の遮音処理の有無を確認

   　→ 吸音材の有無、防音扉なども契約前に確認すること。

防音工事は「後から対応」で大きなコストになることも

もし防音対策が不十分だった場合、営業開始後に内装の一部や設備をやり直すケースもあります。施工費や時間、営業機会損失を考えると、やはり最初の段階でチェックしておくことが何よりの“コスト削減”につながります。

まとめ：目に見えない“音”にこそ注意を

物件探しは、間取りや賃料、立地だけで判断しがちですが、営業において“音のストレス”は長期的な問題となります。開業後に後悔しないためにも、契約前にできるだけ多くの情報を収集し、内見時の確認を丁寧に行うことが大切です。

物件選びにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください☺️