開業前に要チェック!「テナントの設備容量(電気・水道・ガス)」で失敗しないための基礎知識
おしゃれな内装、立地、賃料… テナント探しで目が行きがちなポイントはたくさんあります。
でも、開業後に「え!? 使えない!?」とトラブルになりやすい落とし穴こそが、【設備容量】なのです。
飲食・美容・クリニックなど、業種によって必要な設備は大きく異なります。
今回は、電気・水道・ガスの基礎知識とチェックポイントを、開業前に把握しておくためのガイドとしてまとめました💡
⚡電気容量:ブレーカーが落ちる!? 店舗の命綱を見落とすな
特に要注意なのが電気の「契約容量(kVA)」。
業務用冷蔵庫、エアコン、オーブン、ドライヤー、照明など… 一斉に使うとあっという間に容量オーバー!
目安としては以下の通り👇
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美容室:10〜15kVA
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飲食店(小規模):15〜20kVA
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居酒屋やカフェ:20kVA以上推奨
契約時に電気容量の確認がない物件では、あとから増設工事が必要になることも…。
建物によっては**増設できない(幹線容量が限界)**ケースもあるので、早めに電力会社や工事業者との確認が大切です。
📝確認すべきポイント:
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現在の契約容量(kVA)とブレーカー位置
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将来的な増設の可否と費用負担
💧水道:排水口の位置と排水量、見落とすと営業停止も
飲食や美容系のテナントでは、水回りの設備状況が営業可否に直結します。
「厨房は作れるが、排水口が遠い」「グリーストラップがない」などの理由で、保健所の許可が下りない事例もあります。
特に重要なのが:
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給水管の口径(13mm/20mmなど)
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排水の流れやすさ、勾配
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汚水・雑排水の分離可否
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美容室ならシャンプー台の数と排水能力
📝確認すべきポイント:
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給排水の図面はあるか?
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グリーストラップの設置有無(飲食)
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排水経路とトラップの容量(美容)
🔥ガス容量:火力が命の飲食店は“熱源”が足を引っ張る
飲食店でガスを使用する場合、単なる「引き込みあり」では不十分です。
ガス機器が必要とする**供給圧力(kPa)や口径(mm)**が、使用機器に対応しているか確認を。
例えば:
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ラーメン屋:大鍋を常時沸騰 → 高圧ガス or 大口径必要
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居酒屋:一気に加熱するフライヤー・鉄板 → 圧力&流量が重要
また、プロパン(LP)か都市ガス(13A)かによって設備も異なるため、厨房設計とセットで確認が必要です。
📝確認すべきポイント:
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ガス種別(都市ガスorプロパン)と供給方式
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必要機器のガス消費量に対する供給能力
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増設やバイパスの可否
✅まとめ:設備確認は「図面」+「専門業者の目」で安心を
契約前には内見時だけでなく、設備図面を取り寄せておくのが理想。
加えて、実際に施工予定の厨房業者・電気工事士・水道業者と現地確認を行うことで、「開けてからじゃ遅い」を防げます。
立地や見た目より、まず“動かせるか”をチェックすることが開業成功のカギ🔑
設備はお店の“心臓部”です。油断せず、確実な準備をしていきましょう!

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